いよいよ縫い合わせて完成させます。
カード入れを取り付ける
カード入れを取り付けます。
ボンドでカード入れを仮止めします。
後でカード入れをはずすので、ボンドの量は少しにしましょう。
カード入れAからボンドではりつけ、Bを２枚上から差し込みます。
カード入れBの耳もボンドではりつけ仮止めします。
ボンドは乾くまで、クリップで挟みます。
ボンドが乾いたら、カード入れの中央に線を引き、縫い付けます。
まず、カード入れの中央にヘラで線を引きます。
カード入れの革の境目に基点として、丸ギリで穴を開けます。
等間隔で菱目打ちで穴をあけます。
カード入れの一番したは、１cmほど開けておきましょう。
穴をあけたら、糸で縫い付けます。
中央を縫い終わったら、ボンドで仮止めした下の２つのカード入れをはがします。
カードを入れた時に、止まるように糸を縫い付けます。
重ねて下にある革から順番に穴をあけ、縫い付けてきます。
左右両方に実施します。縫い穴は４つで、十分です。
縫い付け終わったら、仮止めした時と同じように、ボンドで貼付けておきます。
今度はしっかりと貼付けましょう。
マチを縫い付ける
札入れとマチを縫い付けます。
札入れの端と、マチの端を張りつけてから、縫い付けます。
この時、下にあるコインケースに穴を空けないように注意してください。
縫い付けるのは、マチと札入れだけになります。
札入れとコインケースの間にゴム版を挟む形で作業します。
参考にする基本技法：張り合わせる
参考にする基本技法：縫い合わせる
札入れとマチの上部端を縫うときは、端に糸をかけるようにして返し縫います。
コインケースを縫い合わせる
コインケースに札入れと、カード入れを取り付けたらコインケースを縫い合わせます。
縫い代をサンドスティックで荒らして、ボンドで貼付けます。
参考にする基本技法：張り合わせる
ボンドが乾いたら、へら付きヘリ磨きで縫い跡をつけて、縫い付けます。
参考にする基本技法：縫い合わせる
コインケース上部の端は糸をかけるようにして、縫い返します。
コインケースの淵を仕上げます。
最後の仕上げでもよいのですが、この段階でコバを仕上げてもかまいません。
参考にする基本技法：コバを磨く
ここまでは、コインケースにカード入れ、札入れ、マチを取り付けた状態になります。
マチはクリップで挟んで、あらかじめ曲げておきます。
本体とマチを縫い付ける
本体とマチを縫い付けたら、そのまま本体と裏地を縫い付けます。
ぐるりと本体、マチを縫い付けて組み立ては完成です。
マチと札入れをサンドスティックで荒らして、サイビノールで貼付けます。
クリップではさんで接着します。
接着が完了したら、縫い合わせます。
縫い合わせを行う箇所は２つです。
①札入れと本体の下側
札入れと本体を縫い合わせる時は、コインケースが邪魔になりますが、コインケースを上手くさけて、穴あけと縫い合わせを行います。
②２つのマチと本体
２つのマチと本体を縫い合わせる時は、札入れが邪魔になりますが、コインケースを上手くさけて、穴あけと縫い合わせを行います。
組み立てが完成したら、仕上げを行います。
仕上げ
最後に財布全体を仕上げます。
ここまでは端がガタガタかもしれませんが、コバを仕上げればなんとかものになります。
サンドスティックや、ヘリ落としをつかって淵を丸めたあとに、コバを磨きましょう。
参考にする基本技法：コバを磨く
ツヤがでるまでしっかり磨きましょう。
ここでは、財布の色に合わせて黒のトコノールを使用しました。
完成です。
