レザクラ。

ペンケースを作る その1

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革だけでつくるペンケースの作り方を掲載します。


完成品

作る前に完成品を掲載します。
作る前に完成イメージをご確認ください。

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大きさは17cm×8cmです。

ホック等は使用していないため、ハトメ抜きなどの特殊な道具はいりませんが、目玉クリップは必ず用意してください。革を貼付けるときに固定に必要になります。100円均一で売っているもので十分です。後で足りなくならないように多めに買っておくことをオススメします。

特殊な道具は必要ありませんが、立体構造のため、財布などよりも難易度は高めです。


材料を準備する

必要な材料を準備する。

・革(0.8mm) A4 2枚
利用する型紙はA4サイズが1枚ですが、革は裏地としてもう1枚分必要になるため、A4サイズの革2枚分が必要になります。
裏地は、違う色の方がおもしろいです。
ハギレ革を使う場合は、傷がついている面を裏地の目立たない箇所に使うようにしましょう。ペンケースの中は目につかないため、傷がついたり汚れている箇所を使ってもよいです。

縫い糸は、革と同じ色でもよいですが、ステッチをはっきりさせるため、白っぽい色の糸を使っても面白いです。


型紙を用意する

本サイトからペンケースの型紙をダウンロードします。
A4の紙に印刷して、厚紙に貼付けて利用します。
ケースの型紙

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参考にする基本技法
型紙を用意する
けがく

型紙を革に載せて、裁断する位置を決めます。

以下の点に気をつけて、裁断する場所を決めます。
・表面にくる場所は、傷がない面を使う
・無駄にならないように型紙をうまく敷き詰める

裏地は表面を張り合わせた後に作ります。


革を裁断する

型紙を当てて、丸ギリで革をけがき、革を裁断します。

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このとき裁断するのは、本体A、本体B、ベルト、本体B裏革です。
ベルトの裏革と、本体Aの裏革は後から切り取ります。

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参考にする基本技法
けがく
裁断


本体Aを張り合わせる

ベルトと裏革を張り合わせます。
ベルトの表からはみ出した部分を切り取ります。

本体Aに裏革を張り合わせます。
裏革は、本体Aよりも大きめに切り取った革を合わせます。
裏革を張り合わせる時は、完成した時に曲がるように写真の用に90°折り曲げながら張り合わせます。
折り曲げる部分は本体Aの端から9cmほどの箇所です。
裏革を曲げてから、本体Aを曲げて張り合わせる。

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重しなどして、しっかり圧着します。

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接着した本体Aからはみでた裏革を切り取ります。

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曲げてから革を接着すると、このように革が曲がった状態になります。

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参考にする基本技法
張り合わせる


本体Bを張り合わせる

本体Bと本体Bの裏革を張り合わせる。
本体Bの裏面に、本体B裏革の型紙を当てて、張り合わせる位置を決めます。
型紙を当てて、張り合わせる位置を丸キリでけがきます。

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けがいた箇所にサイビノールを塗って、張り合わせます。

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本体B裏革にサイビノールを塗って、真ん中にくるように張り合わせても問題ありません。
裏張りをしないはみ出た箇所はトコフィニッシュ(トコノール)を塗って、トコ面を磨きます。
(写真は縫い合わせた後にトコ面を磨いています)

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組み立てる本体がそろった状態が以下の写真になります。

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参考にする基本技法
張り合わせる
トコ処理


ベルトを張り合わせる

ベルトも、本体B同様、表面より大きな裏革を貼付けてから、別たちで切り取る。

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参考にする基本技法
張り合わせる

 

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