革の張り合わせが完了したら、縫い穴を空けます。
縫い穴を空けるのに使う道具
「ヘラ付きヘリみがき」「丸ギリ」「ヒシ目打」「木槌」「ゴム板」「フェルト」
縫い線を引く
ヘラ付きヘリみがきを使い縫い線を引きます。 ヘラ付きヘリみがきの先端には、2mmと3mmの筋付けがついています。
革の淵にヘリみがきを当て、少し力を入れて3mmの縫い線を引きます。
縫い線は見えづらいと、後の穴あけで苦労するので、しっかり引きましょう。
スティッチングルーバーを使用する方法もありますが、ここでは説明しません。
基点の穴あけ
手縫いの縫い始めと縫い終わり、張り合わせた革の段差に、丸ギリで穴を空けます。
この時、空けた穴を基点として、ヒシ目打で穴を空けます。
基点は、丸ギリで空けた方が、穴が小さく目立たないため、仕上がりが綺麗になります。
ヒシ目打による穴あけ
フェルトの上にゴム板を置いて、縫い穴を空ける対象の革を置きます。 前で引いた縫い線に合わせて、ヒシ目打で縫い穴を空けます。 ヒシ目打は、革に垂直になるように支えます。
穴は基点に合わせて縫い始めます。 4本目を使って穴を空ければよいですが、穴を空け終わる手前で、穴の間隔が均一になるように、2本目や一本目を使い穴の間隔を調節します。
また、小さいカーブは、2本目や1本目を使って空けます。